「歌い手」出身の majiko のニューアルバム Aube :雑感

いわゆる「歌い手」出身の歌手である。最近のJPOPではキャリアが多様化している。一つはアニソンで,市民権を得ているかどうかはともかく,売り上げでは多くを占めている。「歌うま」番組で有名になった歌手も多い。「歌い手」もその一つで,majikoはその一人。

Aube

Aube

  • majiko
  • J-Pop
  • ¥1300

 「歌い手」に関しては何の知識もないので,あくまで,本作も,単なるJPOP歌手の一人としてきいている。

 

で,このアルバム聞く限り,歌手として相当な実力と才能があると感じた。声,音程,リズム感どれをとっても音楽性が高く,技量がある。様々なスタイルに合わせる柔軟性もある。「音楽性の高い」歌い方をする。

 

でも,それだけではない。歌手として大事なのはそれ以外の「何か」をリスナーに感じさせられるかどうか,だろう。それが何か,今は言葉にできないのだが,このアルバム全体を通じて,特別なものを感じる。ただ単に「歌が好きで,色々歌っています」以上のストーリーや,歌う必然性のようなもの,そしてその結果として生じる魅力を感じる。

 

「歌い手」に歌の上手い人はたくさんいると思うが,誰もが majiko のようになれるとは限らない。かなり特別だし,最初から音楽家として高いレベルにあり,しかも,現在進行形で進化している,のだろう。

 

色々調べてみると,「母親がボーカリスト・ボーカルトレーナー」という記述があって,やっぱり音楽エリートだな,それらしい音楽性だと感じた。

 

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