「歌い手」出身の majiko のニューアルバム Aube :雑感
いわゆる「歌い手」出身の歌手である。最近のJPOPではキャリアが多様化している。一つはアニソンで,市民権を得ているかどうかはともかく,売り上げでは多くを占めている。「歌うま」番組で有名になった歌手も多い。「歌い手」もその一つで,majikoはその一人。
「歌い手」に関しては何の知識もないので,あくまで,本作も,単なるJPOP歌手の一人としてきいている。
で,このアルバム聞く限り,歌手として相当な実力と才能があると感じた。声,音程,リズム感どれをとっても音楽性が高く,技量がある。様々なスタイルに合わせる柔軟性もある。「音楽性の高い」歌い方をする。
でも,それだけではない。歌手として大事なのはそれ以外の「何か」をリスナーに感じさせられるかどうか,だろう。それが何か,今は言葉にできないのだが,このアルバム全体を通じて,特別なものを感じる。ただ単に「歌が好きで,色々歌っています」以上のストーリーや,歌う必然性のようなもの,そしてその結果として生じる魅力を感じる。
「歌い手」に歌の上手い人はたくさんいると思うが,誰もが majiko のようになれるとは限らない。かなり特別だし,最初から音楽家として高いレベルにあり,しかも,現在進行形で進化している,のだろう。
色々調べてみると,「母親がボーカリスト・ボーカルトレーナー」という記述があって,やっぱり音楽エリートだな,それらしい音楽性だと感じた。